2002年3月4日(月)12:38

ラウ大統領は加盟候補国のEU改革会議への共同参加を支持

ドイツ連邦大統領は明確な権限分割と一層のEU内の決定を主張

ベルリン(AP)

ドイツのヨハネス・ラウ大統領は、EU加盟候補国が改革会議の決定プロセスに参加することを支持した。15の現加盟国で合意しても、その後、新規加盟国が別の解決を望む事態になれば、何の意味もない、とラウ大統領は、月曜日に発表されたポーランドのニュース雑誌『ヴプロスト』wprostとのインタビューで述べた。あわせて大統領は、欧州議会、閣僚理事会および欧州委員会の間の明確な役割分担を求めた。

さらにラウ大統領は、私はヨーロッパに憲法が必要であると確信している。ただしその憲法は「国家の基本法を無効にするものではない」。同時に「この欧州の憲法がわれわれを厳しく束縛するのではないか」との懸念も抱いていない、と語った。ラウ大統領は、国家機構の重要性が制限されるとは思わない。「むしろその機能の再編が行われることになろう」と主張した。欧州憲法の制定後にドイツ政府が権限を失うことは考えられるが、一方で「州政府と地方行政組織は一層の権利を獲得する可能性がある」、と大統領は述べた。

ラウ大統領は、加盟国の共通政策決定を改善の必要があるとして批判し、これまで共通政策は充分な実現を見ていないと述べた。大統領は、軍事的な問題でアメリカと肩を並べることは好ましくないと評した。そのためにはとりわけ他の分野の予算を削って軍事費を増額することが必要になるが、これは受け入れられない、と語った。

原題:Rau fuer Mitwirkung der Beitrittskandidaten bei EU-Konvent
Bundespraesident fuer klare Aufgabenteilung un mehr Abstimmung innerhalb der EU